心の星
「もう、さつき、目立つから教室まで来ないでって言ってるじゃん」

「まあまあ」

「サッカー部のスケジュール知ってるから来なくてもオフの日は待ってるから」

「いいじゃん。…行かないと半分意味ないし」

颯樹は後半ぼそぼそと呟くように言った。

そのせいで聞き取れない。

「え?」

「何でもない!とにかくこれからも行くから」

「…分かったよ」

半ば諦めたように私は言う。

「ほんとは毎日一緒に帰れたらいいんだけどな」
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