千秋先生は極甘彼氏。
「…柾哉さんも脱いで?」
淡く灯る橙色の光の中、欲情を湛えた瞳にお願いした。
片方の腕を伸ばし頬に添える。彼はその手に擦り寄るようにほお擦りすると手のひらにひとつキスをおとした。
「脱がせてくれる?」
寝転んだまま両手を伸ばす。上からふたつ外されていたボタンを三番目から外していく。薄いグレーのシャツの中に見えた白い下着。それを摘めば柾哉さんは両手で首の後ろの襟を引っ張って背中を少し丸めると一息でそれを脱ぎ捨てた。
(…っかっこいい!!)
今日も安定のかっこよさに惚れ惚れしていると何故か柾哉さんに苦笑される。
「脱ぎ方変だった?」
「ううん。男らしくて素敵」
「…そう?そんなこと初めて言われたけど」
まあいいやと言いながらズボンも脱ぎ捨てる。前回とは違うこのスピード感にちょっとばかしドギマギし始めた。ヤることは一緒だけどなんだろう、今日の方が切羽詰まった感がある。
明日地球が滅びるのかしら。
「果穂」
「ん」
ほら、ぎゅっとするんだろう?
彼が私の隣に寝転んで手を伸ばしてくれた。
その腕の中に文字通り転がると裸の胸に肌の温度が伝わる。
「…あ、」
脚を持ち上げられて彼の腰に引っ掛けた。
彼の下腹部の盛り上がっている部分がショーツにあたる。
「も、おおきくなってる」
手を伸ばして盛り上がりをそろりと撫でる。可愛い告白に勝手に頬がにやけた。私のせいでこんなことになってしまう柾哉さんが可愛い。
「…かわいい」
「いや、ソレは可愛くないでしょ」
「だって私のせいでこんなに凶暴化してるって…っ」
なでなでと手を動かしていると彼の腰がグッと前に押しつけられた。
指が彼の股間と私の体で押しつぶされる。手を抜くとダイレクトで彼の熱を布ごしに感じて体内からじゅわりと蜜が押し出された。
「果穂もしっかり濡れてる」
「…っ、だって」
「えっち」
「〜〜〜〜っ!!」
再び押しつけられたそこを緩やかに擦られる。
生身じゃないのにすごくエッチで下腹部のキュンキュンが止まらない。
「柾哉さ…っ」
「えろ」
キスを求めれば噛み付くようにキスされた。
私のお尻を支える彼の腕がさらにグッと下から抱えられる。
「〜〜〜♡♡♡」
蕾が押しつぶされて腰が震える。勝手に腰が揺れて彼のそれに腰を擦り付けた。
「っ、果穂、それだめ」
「ど、して?」
「もどかしくて無理」
柾哉さんの言葉に「たしかに」とうなづく。
「じゃあ、さわって?」
「っ、果穂ーーー」
「だって」
さっきから下腹部が震えて仕方がない。
キュンキュンが止まらなくてどうにかしてほしい。