千秋先生は極甘彼氏。

 「姉さんが来たのは突然だったし、優しい果穂が提案にのったのもわかるよ?でもちょっと俺のこと忘れ過ぎじゃない?」

 柾哉さんは膝をつくとブラとショーツになった私を抱きしめて胸に顔を埋めた。
 白い肌に散らばる赤い痕。少し薄くなった赤に重なる紅。胸元に顎を置いて下から見上げてくる彼はおもちゃを取られた小さな子どものよう。

 それに加えて故意なのか下半身が密着している。決して薄い布じゃないのに、その布の向こうから主張するソレがぷんすか怒っているように見えた。

 (…か、可愛いがすぎる!!渋滞1000km!玉突き事故発生案件…っ!)

 「忘れた分ちゃんと返してくれる?」

 いい?と絶対断らせない声に小さく頷いた。

 何度も貫かれた身体はその瞳に見つめられるだけで期待する。腰を抱く手がいつショーツを脱がしてくるのかと緊張して心拍が上がった。

 「ん…」

 いつもと姿勢が反対だ。なのに下から突き上がってくる舌が暴力的に思考を鈍らせていく。こぼれ落ちる唾液を互いの咥内で分け合い舌を絡める。彼の首を抱き締めてキスに夢中になっていると、柾哉さんの手がショーツに隠された秘部を撫でた。

 「…っぁ、」

 期待して敏感になっていた身体はその愛撫に歓声をあげた。もっと触って、と無意識に脚が開いていく。キスをねだり開いた脚で彼の手のひらに下腹部を押し付けると、下から見上げる彼が意地悪く笑った。

 「…っ、いじわるっ」
 「何もしてないけど?」

 撫でていた指の動きが止まる。ただ指がソコに置かれたままはもどかしくて仕方ない。

 それなのに「何もしていない」って…!
 立派に「焦ら」してるのに…!

 すっとぼけた彼はそのまま私をベッドまで運ぶと丁寧に転がした。しかも後ろ向きで。柾哉さんはジャケットや衣服を脱ぎ捨てるとパンツ一枚になった。

 「…っや」
 「ここ、すごく湿ってる」

 クイっと腰を持ち上げられて濡れた箇所が晒された。布地を這う指が意地悪く行ったり来たりするのに、直接触ってこない。それなのに、すでに膨らんで硬くなったソレを後ろから押し付けてくる。

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