千秋先生は極甘彼氏。


 柾哉さんのおかげでいかに自分が我慢強くないか知った。こんなふうに焦らされても我慢できない。掴まれた腰をより高い位置にあげて彼の下腹部に押し付ける。ちょうど秘部が彼の膨らみの一番太い部分に擦れるように腰をしならせた。

 「そんなエロいこと誰に教えられたの」
 「ま、柾哉さん」
 「んー?」
 「だってこうしたら“くれる”って言ったもん」

 振り返って見上げた顔は獲物を目の前にした肉食獣のようにギラついていた。欲望を前面に押し出した狩人の目。その目に見つめられてぞわりと腰が疼く。

 「…ほしい、の」

 彼に抱きつこうと膝立ちになったのに後ろから回された腕に引き寄せられた。ベッドの上に尻餅をつく。しかしそれは彼の足の間。さっきよりも近い距離で妖しく光る瞳とぶつかった。

 「なにを?」
 「…まさ、」

 言葉を塞ぐようにキスが落ちてくる。ブラがずり上げられて押し出された胸の先端を彼の長い指が優しく挟んだ。

 「こんなに硬くして」
 「だって」
 「でもまだだめ。俺がどれだけお預けされたと思う?」

 そんなこと言われても…♡♡!

 ブラのホックが外されて自由になった膨らみが彼の手のひらで弄ばれた。
 口蓋を撫でる肉厚の魔物が息をする暇もないぐらい私に絡みついて離れない。

 「果穂」
 
 甘く蕩けた声が脳を揺らす。この声に呼ばれると私はもう彼の言いなりだ。

 「もっと脚開いて」
 「…っン」

 彼の脚が私の膝下に絡みつく。熱い体温に誘導された四肢が素直に開かれた。少し姿勢を崩して柾哉さんに持たれかかったまま、私の脚がM字を作る。

 「ここだけ色が違う」
 「…っ」
 「果穂。どうしてほしいか言って?」
 「っ、ちょくせつ、さわってほしい」
 「どうやって?」
 「…っ、こう、して?」

 私は柾哉さんの手を引いて自分のショーツの中に招いた。彼の大きな手が面積の狭いショーツからはみ出る。その画がとてつもなくいやらしくて、下腹部のキュンキュンが止まらない。

 
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