BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー
私はまだ激しい鼓動が収まらないまま、そんな光景を呆然と見つめていた。
「お前らどこのチームだ」
嵐の問いかけに、3人が顔を見合わせる。
気まずいのか、うつむき加減に顔を見合わせるばかりで誰も口を開かない。
それが嵐の怒りをさらに買ったようで。
「言え」
この場を凍らせてしまうような声に
まるで自分が責められているかのように、肩が大きく揺れた。
嵐の力をこの一瞬で見せつけられる。
その圧に観念したように、ひとりが口を割る。
「れ、RED STONEです……」
その言葉を聞いた嵐は、チッと舌打ちして。
「行け」
顎で男たちを追いやると、彼らは転がるようにして逃げるように去った。