BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー
「す、好きなの……っ!!!」
潤んだ瞳で私を一心に見つめながら告げられて。
「えっ……」
乾いた声が漏れた。
オレンジ色に染まるこの教室には、私と麻美のふたりだけ。
青春という言葉がぴったりなこの放課後の教室で、私いま、告白された……?
潤んだ瞳を上目遣いで私に注ぐ麻美は、それはそれはとっても可愛い。
そして好き。
けれどそれは、あくまでも友達として、だ。
「えっとその……」
どう答えればいい……?