BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー
清潔感漂う髪型、知的なメガネが良く似合う聡明な顔立ち。
だけど……。
なんとなく雰囲気がいつもと違うのは気のせい?
「そうでもないよ。で、宝生さんたちは?」
その違和感を探る前に。
問い返されて麻美を見るけど、とてもじゃないけど答えられる状況ではなさそう。
いつもは大城くんと話せる麻美も、今日ばかりは動揺して言葉にならないみたい。
「麻美は委員会で、私はその……麻美を待ってたの」
嘘ではない。