BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー
その例えには、さすがの私も笑った。
でも、そこまで私を好いてくれている友達がいることを幸せだとも思う。
放課後、簡単に遊びにも行けないような私と友達でいてくれるなんて。
「でもアレ? SPとかやっぱついてくるの?」
大城くんの問いかけに、そうなのっ?と私の顔をのぞき込む麻美。
「えっと……たぶん……」
「ほんとに!? やばっ! インカムつけた黒服ひきつれてカラオケか〜あはは」
「でも、お店の中までは入ってこないように言うから!」
言ってて自分でも引く。
ひとりで行動するわけじゃあるまいし、SPなんて必要ないけど、きっと柳田が許さない。