BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー
ここは繁華街から随分離れているのか、外の明かりはまばらだった。
運転席には凌士が乗り込む。
ということは、さっき運転していたのも彼……?
「高校生って運転できるの?」
まあ、この人たちならなんでもアリな気もするんだけれど。
「さすがに無免じゃねえよ?」
「そ! 凌士君は18。高3だし」
ああ、そうか。
免許は18歳から取れるし、高校生でも運転してて不思議はない。
もしかしたら検問が敷かれているかもしれないとのことで、私は近くの駅付近で降り、そこからはタクシーで家へ向かうことに。
「あっ……」
そこにつくまでの間、車に揺られていると、とあるネオンが見えてきて。
私は思わず身を乗り出して声を上げた。