BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー







翌日、学校に行くのは少し緊張した。


せっかく誘ってくれた合コンを台無しにしたんだから、麻美は怒っていて当然だ。


せっかく出来た友達。

失いたくないと思うのは、勝手すぎるだろうか。


そんな不安でいっぱいの私を迎えてくれたのは、麻美の笑顔だった。


「妃翠ちゃん〜〜! 心配してたの~。でも無事でほんとによかった!」


……麻美。


ニコリと笑ってぎゅっと抱き着いてくる麻美は、なんていい子なんだろう。

誘われた合コンを途中で放って帰るとか、普通に絶交案件でしょ……。


「勝手に帰ったりして本当に本当にごめんね」

< 68 / 134 >

この作品をシェア

pagetop