やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
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もし、モニカがひとりで帰郷して、シドニーとの婚約を報告していたら、母は気を付けるように、婚約を思い直すようにモニカを諭していた、と思う。
だが、彼女はひとりではなかった。
最初から敵対すると宣言してきた。
だから、母は何も教えずに、モニカを見捨てた。
「ふたりが交際を貴女に隠していたことも知っています。
それが貴女を傷付けたいモニカの主導であることも。
ハイパーの婚約者となったモニカが巧妙に貴女の悪評を流し、徐々に居場所を奪おうとしているであろうことも……
ハイパーの誕生日にふたりが婚約することはムーア氏は把握されていました。
というのも、キャンベル家とムーアの関係を知らない友人がシーズンズに、サプライズで婚約祝いのケーキをモニカの名前で予約したからです。
モニカ・キャンベルの名前が予約名簿に載っていたので、事情を知っている店舗支配人から連絡がありました。
ケーキの受け取り時間から夜に開かれるのが分かり、何も知らずに参加した貴女が気掛かりでハイパーの部屋を張っていたのです」
だが、彼女はひとりではなかった。
最初から敵対すると宣言してきた。
だから、母は何も教えずに、モニカを見捨てた。
「ふたりが交際を貴女に隠していたことも知っています。
それが貴女を傷付けたいモニカの主導であることも。
ハイパーの婚約者となったモニカが巧妙に貴女の悪評を流し、徐々に居場所を奪おうとしているであろうことも……
ハイパーの誕生日にふたりが婚約することはムーア氏は把握されていました。
というのも、キャンベル家とムーアの関係を知らない友人がシーズンズに、サプライズで婚約祝いのケーキをモニカの名前で予約したからです。
モニカ・キャンベルの名前が予約名簿に載っていたので、事情を知っている店舗支配人から連絡がありました。
ケーキの受け取り時間から夜に開かれるのが分かり、何も知らずに参加した貴女が気掛かりでハイパーの部屋を張っていたのです」