やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
「君は本当に肝が据わっている。
彼女がムーアのご当主の孫娘だと知ってたんじゃないか?」
「それは結果として知りましたが、当初はディナだから好きになったんですよ?」
「……拾った子犬が狼だった件について。
僕が納得出来るように聞かせて貰いたいね。
僕は今日は子供に着せる服も用意して、パピーを引き取りに来たんだ。
そろそろ体調も戻っただろうし、別れ難そうだったから週末は預けたが、パピーが居たら彼女は大学に行けない。
だから、明日にでも僕が警察に君を連れていこうと思ってね。
残念ながら、若い男性の服は用意してないよ。
この世間知らずのお嬢さんにも言い聞かせなくちゃいけないことはたくさんあるが、まずは君の話を聞かせて貰おうか」
「金曜の夜、子供に戻ったのは魔力切れですよ」
オルは割りと素直に答えた。
さっきも魔法士の誓い、とか聞こえていたけれど、魔法士であることは隠さないのね。
フィリップスさんもさっきまで、自分のことを私、と言っていたのに、僕、と切り替えてきた。
ここからは私人として、話をするということ?
彼女がムーアのご当主の孫娘だと知ってたんじゃないか?」
「それは結果として知りましたが、当初はディナだから好きになったんですよ?」
「……拾った子犬が狼だった件について。
僕が納得出来るように聞かせて貰いたいね。
僕は今日は子供に着せる服も用意して、パピーを引き取りに来たんだ。
そろそろ体調も戻っただろうし、別れ難そうだったから週末は預けたが、パピーが居たら彼女は大学に行けない。
だから、明日にでも僕が警察に君を連れていこうと思ってね。
残念ながら、若い男性の服は用意してないよ。
この世間知らずのお嬢さんにも言い聞かせなくちゃいけないことはたくさんあるが、まずは君の話を聞かせて貰おうか」
「金曜の夜、子供に戻ったのは魔力切れですよ」
オルは割りと素直に答えた。
さっきも魔法士の誓い、とか聞こえていたけれど、魔法士であることは隠さないのね。
フィリップスさんもさっきまで、自分のことを私、と言っていたのに、僕、と切り替えてきた。
ここからは私人として、話をするということ?