やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
7
ふたりに、周りに。
心の矢を射るように、言葉を放った。
辺り構わず乱射して。
それが誰かに刺さったか、なんて確認する余裕はなかった。
シドニーから、ジェンと呼ばれたことに。
私の身体は指先まで冷え冷えしていたのに、またカッとなってきて。
「さようなら、ハイパー先輩」
さようなら、さようなら。
勢いに任せて、シドニーの部屋を飛び出した。
頭に血が上っていたのに、ちゃんとコートとバッグを掴んで出てきた自分を褒めたい。
ただ、帰る足を確保していなかった。
シドニーの部屋がある通称大学通りには、事前に予約を入れてキャブを呼ばなくてはいけなかった。
当然、私もパーティーの終了時間を考慮して、モニカと共にお暇する時間に合わせて予約していたが。
途中でひとりで帰る羽目になってしまって、今から手配は出来なかった。
心の矢を射るように、言葉を放った。
辺り構わず乱射して。
それが誰かに刺さったか、なんて確認する余裕はなかった。
シドニーから、ジェンと呼ばれたことに。
私の身体は指先まで冷え冷えしていたのに、またカッとなってきて。
「さようなら、ハイパー先輩」
さようなら、さようなら。
勢いに任せて、シドニーの部屋を飛び出した。
頭に血が上っていたのに、ちゃんとコートとバッグを掴んで出てきた自分を褒めたい。
ただ、帰る足を確保していなかった。
シドニーの部屋がある通称大学通りには、事前に予約を入れてキャブを呼ばなくてはいけなかった。
当然、私もパーティーの終了時間を考慮して、モニカと共にお暇する時間に合わせて予約していたが。
途中でひとりで帰る羽目になってしまって、今から手配は出来なかった。