やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
「キャンベル卿も今回ばかりは辛抱はしない、と。
 関係した領民を、まとめて告訴する、と決心された」


「ムーア氏は今夜どうしても抜けられない会合がある。
 明日一番でクレイトンへ向かい、リアン君の容態が移動可能になり次第、王都の病院に転院させる方針だ」


「僕はこれから父に、今夜の会合に代理で立ち会って貰うように頼みに行くから、ホームで合流しよう。
 ヴィオンは駅までお嬢さんと一緒に行き、僕が到着するまでは、絶対に傍から離れるな。
 番犬らしく、特に三流からはしっかりガードしてくれ」


「駅に着いたら、中央案内所で僕の名前を出して、チケットを2枚受け取ってくれ。
 1枚はお嬢さんの、今夜の分。
 もう1枚は3日後の君のチケットだ。
 さぁ、お嬢さんは直ぐに準備を!」



 また号令を掛けられて、私は部屋へと追い立てられた。
 荷物なんて直ぐに出来る。
 今は、ノックスヒルの皆の様子が、知りたいのに。
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