やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
シドニーは1週間の予定でクレイトンのカントリーハウス、通称ノックスヒルへ来て、結局夏のお祭りも参加して、2週間後王都へ帰って行った。
その時がモニカとは初対面で、ふたりは親しくなったように見えなかった。
そして去年、モニカが王都にやって来た。
「結婚前に1度、王都へ出たかったの」
大学へ通う私の部屋で同居することになって、モニカは学生街のパン屋さんで働くことになった。
伝手があったので貴族街に在る洋菓子店でも働くことが可能だったのに、
『部屋から近いところがいいわ』と学生街での仕事に就きたがった。
彼女はパンやお菓子を作るのが得意で、働くならそういう系統がいいと探していたから、希望が叶ってよかった、と一安心したのだった。
今から思うと、ふたりが交際を始めたのはこの頃からかもしれない。
その時がモニカとは初対面で、ふたりは親しくなったように見えなかった。
そして去年、モニカが王都にやって来た。
「結婚前に1度、王都へ出たかったの」
大学へ通う私の部屋で同居することになって、モニカは学生街のパン屋さんで働くことになった。
伝手があったので貴族街に在る洋菓子店でも働くことが可能だったのに、
『部屋から近いところがいいわ』と学生街での仕事に就きたがった。
彼女はパンやお菓子を作るのが得意で、働くならそういう系統がいいと探していたから、希望が叶ってよかった、と一安心したのだった。
今から思うと、ふたりが交際を始めたのはこの頃からかもしれない。