やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
ケーキの一言で。
私を囲んだ子供達の目の輝きが変わった。
目の色を変える、それを実際に見ることが出来た。
「け、ケーキ!ケーキ!」
ひとりが言い出して、その声にどんどん声が重なって、ケーキコールになって。
建物の入口で大歓声が始まって、大人の女性がふたりと年長らしき男の子も6人ほど外に出てきた。
「まぁ、騒いでると思ったら、ジェラルディンお嬢様!
こちらにいらっしゃるのは、お珍しい」
女性のひとりが私の名前を出したが、私の方は彼女が誰だかわからなくて、曖昧に微笑んで頭を下げた。
「今まではウチの用事で抜けられなくて、モニカに任せっぱなしだったんですが、これからは時間があれば、お手伝いをしたくて」
「王都へ行かれたんですよね?
お手伝いを、と仰っていただけるのは嬉しいですけれど……」
クレイトンを離れて進学した私が、どうやって?と言外に滲ませる。
この人も信者で、余計なことはするな、と言いたいのかな?
それで、それには返事をせず、子供達の方へ向き直った。
「私のお母さんは、とてもお菓子を作るのが上手なの。
皆の分を焼いて貰おうね。
モニカにクッキーの焼き方を教えたのは、お母さんだから。
美味しいケーキを期待しててね」
それを聞いて、小さい子供達は更にきゃあきゃあ騒ぎ。
出てきた年長の男の子達も嬉しそうな顔をしたが、ふたりの少年だけは怒ったような表情で。
私を囲んだ子供達の目の輝きが変わった。
目の色を変える、それを実際に見ることが出来た。
「け、ケーキ!ケーキ!」
ひとりが言い出して、その声にどんどん声が重なって、ケーキコールになって。
建物の入口で大歓声が始まって、大人の女性がふたりと年長らしき男の子も6人ほど外に出てきた。
「まぁ、騒いでると思ったら、ジェラルディンお嬢様!
こちらにいらっしゃるのは、お珍しい」
女性のひとりが私の名前を出したが、私の方は彼女が誰だかわからなくて、曖昧に微笑んで頭を下げた。
「今まではウチの用事で抜けられなくて、モニカに任せっぱなしだったんですが、これからは時間があれば、お手伝いをしたくて」
「王都へ行かれたんですよね?
お手伝いを、と仰っていただけるのは嬉しいですけれど……」
クレイトンを離れて進学した私が、どうやって?と言外に滲ませる。
この人も信者で、余計なことはするな、と言いたいのかな?
それで、それには返事をせず、子供達の方へ向き直った。
「私のお母さんは、とてもお菓子を作るのが上手なの。
皆の分を焼いて貰おうね。
モニカにクッキーの焼き方を教えたのは、お母さんだから。
美味しいケーキを期待しててね」
それを聞いて、小さい子供達は更にきゃあきゃあ騒ぎ。
出てきた年長の男の子達も嬉しそうな顔をしたが、ふたりの少年だけは怒ったような表情で。