やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
18
サンルームに設えられたご令嬢方のランチ会。
モニカ以外に3人のご令嬢が居た。
メイドのエマを連れて現れた母と私に、皆様固まった。
モニカは自分達だけで、とエマを下がらせていた。
話を聞かれたくないからだ。
「こんにちはー。
本日は、ようこそいらっしゃいませ」
母は皆様の反応を見て、しまった、と思ったようだが、私は最近すっかりお馴染みになった
『ようこそいらっしゃいませ』が口に出た。
……少しお店っぽいが、まぁいい。
歓迎している感じは伝わる、と思いたい。
モニカは無言だが、ただひとりのご令嬢だけがにこやかな笑顔を取り戻して、立ち上がった。
「お邪魔致しております、奥様、ジェラルディン様。
私、ヴァイオレット・ハントと申します。
お見知りおきくださいませ」
ハント嬢がご挨拶をしてくださったので、他のふたりのご令嬢も慌てて立ち上がり、自己紹介をしてくださる。
「まぁま、ハント様?お父様には本当にお世話になって……」
母はさっき、ご挨拶は受けた、と言っていたのに。
ご令嬢は招かれた場合は初対面で顔を合わせても、年上の人に対していきなり自分から自己紹介はしない。
先ずは招いた人が目上の人に紹介して、相手から声を掛けて貰うのを待つ。
モニカ以外に3人のご令嬢が居た。
メイドのエマを連れて現れた母と私に、皆様固まった。
モニカは自分達だけで、とエマを下がらせていた。
話を聞かれたくないからだ。
「こんにちはー。
本日は、ようこそいらっしゃいませ」
母は皆様の反応を見て、しまった、と思ったようだが、私は最近すっかりお馴染みになった
『ようこそいらっしゃいませ』が口に出た。
……少しお店っぽいが、まぁいい。
歓迎している感じは伝わる、と思いたい。
モニカは無言だが、ただひとりのご令嬢だけがにこやかな笑顔を取り戻して、立ち上がった。
「お邪魔致しております、奥様、ジェラルディン様。
私、ヴァイオレット・ハントと申します。
お見知りおきくださいませ」
ハント嬢がご挨拶をしてくださったので、他のふたりのご令嬢も慌てて立ち上がり、自己紹介をしてくださる。
「まぁま、ハント様?お父様には本当にお世話になって……」
母はさっき、ご挨拶は受けた、と言っていたのに。
ご令嬢は招かれた場合は初対面で顔を合わせても、年上の人に対していきなり自分から自己紹介はしない。
先ずは招いた人が目上の人に紹介して、相手から声を掛けて貰うのを待つ。