やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
24
オルとはそのまま食堂で別れた。
別れ際の突飛なオルの行動に、未だに理解が追い付かない。
子供は怪談が好きだから、そういう類いの子供向けの本でも読んだのかな。
……吸血鬼なんて言って。
咄嗟に返せなかったけれど、冗談だったら、笑ってあげれば良かったな。
名残惜しいが、来月また会える。
どうして噛みついたのかは、次回教えて貰うことにして。
姑息な大人の私は、彼が魔法士になる迄に、嫌われない程度に徐々に徐々に刷り込んで……等と企んで。
馬車に乗り込みながら、これでは、祖父と同じだ!と気付いた。
サーラさんやクララ、ベンも見送ってくれて、(マーサ以外の)年長組の女の子達も手を振ってくれる。
『また、来月待ってるね』と言ってくれることが本当に嬉しい。
来月はモニカに途中合流になるし、彼女には嫌がられるだろうけれど、必ず来ようと思った。
次こそは、ベンと永年和平協定が結ばれますように。
ノックスヒルに戻ると、母がおろおろしていた。
私が出掛けると、暫くしてからモニカのランチ会は予定より早く終了となり、友人達を見送りもせず、彼女は部屋に籠っているのだと言う。
招いた側なのに、我が儘過ぎる。
嫌われてしまうぞ、どうでもいいけれど。
別れ際の突飛なオルの行動に、未だに理解が追い付かない。
子供は怪談が好きだから、そういう類いの子供向けの本でも読んだのかな。
……吸血鬼なんて言って。
咄嗟に返せなかったけれど、冗談だったら、笑ってあげれば良かったな。
名残惜しいが、来月また会える。
どうして噛みついたのかは、次回教えて貰うことにして。
姑息な大人の私は、彼が魔法士になる迄に、嫌われない程度に徐々に徐々に刷り込んで……等と企んで。
馬車に乗り込みながら、これでは、祖父と同じだ!と気付いた。
サーラさんやクララ、ベンも見送ってくれて、(マーサ以外の)年長組の女の子達も手を振ってくれる。
『また、来月待ってるね』と言ってくれることが本当に嬉しい。
来月はモニカに途中合流になるし、彼女には嫌がられるだろうけれど、必ず来ようと思った。
次こそは、ベンと永年和平協定が結ばれますように。
ノックスヒルに戻ると、母がおろおろしていた。
私が出掛けると、暫くしてからモニカのランチ会は予定より早く終了となり、友人達を見送りもせず、彼女は部屋に籠っているのだと言う。
招いた側なのに、我が儘過ぎる。
嫌われてしまうぞ、どうでもいいけれど。