やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
「君のおウチはどこ?
送っていくから教えて?」
「……」
「じゃあ、警察に預けるしかないの。
ごめんね、迷子だから連れていくからね」
「……連れていかないで」
パピーを助けたいと思った。
だけど、それはただ1回限りの同情で、これからもずっと面倒を見てあげられる訳じゃない。
中途半端な真似をして無責任だ、と言われればそうなんだろう。
警察に連れていけば、何処かの児童施設にパピーは預けられる。
だけど、もう空腹の為に盗みを働かなくても済む。
生き延びるために小さな犯罪を繰り返せば、段々それが当たり前になって、悪に手を染めることに躊躇が無くなる。
やがて、犯罪のやり口は大胆に、内容は凶悪になっていって…
そのせいで、いつかパピーは誰かの命を奪うようになるかもしれないし。
反対に誰かによって命を落とすことになるかもしれない。
施設に入ると、自由は奪われるだろうけれど。
パピーの将来を考えたら、ここは心を鬼にしても、警察へ連れていかないといけない。
送っていくから教えて?」
「……」
「じゃあ、警察に預けるしかないの。
ごめんね、迷子だから連れていくからね」
「……連れていかないで」
パピーを助けたいと思った。
だけど、それはただ1回限りの同情で、これからもずっと面倒を見てあげられる訳じゃない。
中途半端な真似をして無責任だ、と言われればそうなんだろう。
警察に連れていけば、何処かの児童施設にパピーは預けられる。
だけど、もう空腹の為に盗みを働かなくても済む。
生き延びるために小さな犯罪を繰り返せば、段々それが当たり前になって、悪に手を染めることに躊躇が無くなる。
やがて、犯罪のやり口は大胆に、内容は凶悪になっていって…
そのせいで、いつかパピーは誰かの命を奪うようになるかもしれないし。
反対に誰かによって命を落とすことになるかもしれない。
施設に入ると、自由は奪われるだろうけれど。
パピーの将来を考えたら、ここは心を鬼にしても、警察へ連れていかないといけない。