やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
44
そこに居てはいけないふたり。
サイモンとクララのデイビス兄妹……
何でこんなところに居るの?
サイモンは馬鹿なの?
男子寮から離れているとは言え、次々にウチの女生徒が帰って来てるのよ?
今日は本当に、何て日だ!
サイモンと顔を合わしたモニカ。
ちょっと待って?
ふたりが初めて会うのは、クレイトンにサイモンを招待した来年の6月か、と思っていたのに。
前年の11月には会っていたの?
「ねぇ、彼誰なの?」
モニカは私に手を上げたサイモンを不審に思ったようだ。
あの人が貴女の夫になるあのシドニー・ハイパーですよ、とは言えないから。
サイモンとして紹介をするしかない。
本当に不思議なのは、サイモンが言っていた通り、眼鏡を掛けて地味な服を着て変な形の帽子をかぶり、クララを抱いたシドニー王子に、女子寮の皆が気がついてないことだ。
一瞬『誰だ?』と視線は向けても、直ぐに外して通りすぎていく。
サイモンとクララのデイビス兄妹……
何でこんなところに居るの?
サイモンは馬鹿なの?
男子寮から離れているとは言え、次々にウチの女生徒が帰って来てるのよ?
今日は本当に、何て日だ!
サイモンと顔を合わしたモニカ。
ちょっと待って?
ふたりが初めて会うのは、クレイトンにサイモンを招待した来年の6月か、と思っていたのに。
前年の11月には会っていたの?
「ねぇ、彼誰なの?」
モニカは私に手を上げたサイモンを不審に思ったようだ。
あの人が貴女の夫になるあのシドニー・ハイパーですよ、とは言えないから。
サイモンとして紹介をするしかない。
本当に不思議なのは、サイモンが言っていた通り、眼鏡を掛けて地味な服を着て変な形の帽子をかぶり、クララを抱いたシドニー王子に、女子寮の皆が気がついてないことだ。
一瞬『誰だ?』と視線は向けても、直ぐに外して通りすぎていく。