やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない

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 再会、ってことは、このオルは23歳のオル?
 え、13年時戻しをして来たの?
 それでヨエルを殺す、って?

 それ、それは魔法士の誓いを破ることになるんじゃ……




 突然のオルの乱入に、体勢を崩したヨエルが笑いだした。


「俺を殺す、って? お前には無理だろ!
 クソみたいな誓いにガチガチに縛られたお前にはな!」

「いいんだよ、誓いなんて、どうにでもなる。
 お前は絶対に俺の手で殺すと決めた」



 叫ぶヨエルに対して、静かに応えるオル。
 その静けさが却って、彼の怒りを表しているようで。
 私に向けられたものじゃないのに、思わずゾッとした。


 私は、こんな怖いひとに。
 あーだこーだ文句を言った……


 オルの金色の瞳は私ではなく、ヨエルを睨み付けたまま。


「ディナは、ここから出て行って。
 外にじぃじが居るから」

「モニカを連れて行かなきゃ……」


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