やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
私とモニカが『3年先取りした場所に』『赤い瞳のオルの師匠』と行ったことを聞いたのだ。
祖父がそれからも何か言いたそうにしていたのに、そこから私の意識は離れた。
こんな孫で申し訳なかったけれど、話を聞きながらも、目はずっと倉庫を見ていた。
爆発が終わって、時間が経っているのに。
何の動きもないのが、怖かった。
祖父にもそれが伝わったのか、詳しい説明は後回しにすると決めてくれたようだ。
オルの安否に気を取られている私を、そっとしてくれている。
倉庫の中の様子が全然分からない。
とうとう我慢出来なくて、支え合っていたモニカの腕から離れてそちらに進み始めた時。
入口が崩れて、オルと師匠が姿を現した。
とにかく早く、オルの元へと行きたくて。
どんどん足が早くなり、彼に向かって駆け出した私を、止める人は誰も居ない。
細身で華奢な師匠に抱えられるように出てきた一回り大きなオルのローブは血で真っ赤に染まり。
彼に肩を貸している師匠の服は、何故か少しも汚れていなくて。
真っ赤なオルと真っ白な師匠の元に駆け付けた。
祖父がそれからも何か言いたそうにしていたのに、そこから私の意識は離れた。
こんな孫で申し訳なかったけれど、話を聞きながらも、目はずっと倉庫を見ていた。
爆発が終わって、時間が経っているのに。
何の動きもないのが、怖かった。
祖父にもそれが伝わったのか、詳しい説明は後回しにすると決めてくれたようだ。
オルの安否に気を取られている私を、そっとしてくれている。
倉庫の中の様子が全然分からない。
とうとう我慢出来なくて、支え合っていたモニカの腕から離れてそちらに進み始めた時。
入口が崩れて、オルと師匠が姿を現した。
とにかく早く、オルの元へと行きたくて。
どんどん足が早くなり、彼に向かって駆け出した私を、止める人は誰も居ない。
細身で華奢な師匠に抱えられるように出てきた一回り大きなオルのローブは血で真っ赤に染まり。
彼に肩を貸している師匠の服は、何故か少しも汚れていなくて。
真っ赤なオルと真っ白な師匠の元に駆け付けた。