やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
スピネル……ヨエル・フラウは必ず生きて連れ戻すこと。
それが魔法庁長官からの厳命だった、と言う。
ここに到着してから、現在の魔法庁から借り出した魔法士達に待機位置の指示を出している間に、オルが勝手に中へ飛んだ。
直ぐに追いかけようとしたら、オルが中の様子を遠話で中継してきた。
人質2名(私とモニカだ)は無事で、外に出すことをヨエルが合意したので、下手に動くのをやめた。
それで私達が出てくるのを待っていたら、私からオルの『スピネルを殺す』の発言を聞いて。
狡賢いオルシアナスはそれを言い終わってから、中継してきたのだ。
師匠が中についたと同時に、最初の大きな爆発が起こった。
オルとスピネルの技がぶつかったからだ。
一瞬で師匠は火災が起きないよう、倉庫内の酸素をゼロにした。
瞬間に分かったのは、身体の全身の表面を切られたオルと、片手片足の骨を粉砕されたスピネルが同時に倒れたこと。
そこからの立ち直りが早かったのはオルで、スピネルの魔力を喰い始めた彼は、酩酊状態に陥り、痛みも感じなくなったのか、何かに突き動かされた様にスピネルの全身を切りつけ始めた。
それが魔法庁長官からの厳命だった、と言う。
ここに到着してから、現在の魔法庁から借り出した魔法士達に待機位置の指示を出している間に、オルが勝手に中へ飛んだ。
直ぐに追いかけようとしたら、オルが中の様子を遠話で中継してきた。
人質2名(私とモニカだ)は無事で、外に出すことをヨエルが合意したので、下手に動くのをやめた。
それで私達が出てくるのを待っていたら、私からオルの『スピネルを殺す』の発言を聞いて。
狡賢いオルシアナスはそれを言い終わってから、中継してきたのだ。
師匠が中についたと同時に、最初の大きな爆発が起こった。
オルとスピネルの技がぶつかったからだ。
一瞬で師匠は火災が起きないよう、倉庫内の酸素をゼロにした。
瞬間に分かったのは、身体の全身の表面を切られたオルと、片手片足の骨を粉砕されたスピネルが同時に倒れたこと。
そこからの立ち直りが早かったのはオルで、スピネルの魔力を喰い始めた彼は、酩酊状態に陥り、痛みも感じなくなったのか、何かに突き動かされた様にスピネルの全身を切りつけ始めた。