やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない
19
辛い話はグダグダ経過説明せずに、肝心なところだけ聞かせればいい。
それに、とにかく時間に余裕はない。
朝王都を出て6時間、奴等はクレストンに14時半着の列車に乗ってくるだろう。
モニカだけを迎えに行くのなら、いつものくたびれた馬車でもいいけれど、エドワーズ侯爵ご一家もお越しになるのだ。
最新型ではなくても、車でお迎えに行って貰わなくては。
それを見たモニカの出端を挫いて欲しい。
「モニカはひとりで帰ると連絡してると思うけれど、本当は婚約者とその方のご両親と一緒に、4人で帰るから」
「モニカお嬢様がご婚約、と仰せになりましたか?」
「婚約者は2年前、ウチに避暑に来ていたハイパー先輩。
ふたりは昨夜婚約したの」
「……ハイパー様のご両親がお見えになると言うことは、エドワーズ侯爵ご夫妻がノックスヒルへ?
モニカお嬢様からは、何も伺ってはおりませんが」
それに、とにかく時間に余裕はない。
朝王都を出て6時間、奴等はクレストンに14時半着の列車に乗ってくるだろう。
モニカだけを迎えに行くのなら、いつものくたびれた馬車でもいいけれど、エドワーズ侯爵ご一家もお越しになるのだ。
最新型ではなくても、車でお迎えに行って貰わなくては。
それを見たモニカの出端を挫いて欲しい。
「モニカはひとりで帰ると連絡してると思うけれど、本当は婚約者とその方のご両親と一緒に、4人で帰るから」
「モニカお嬢様がご婚約、と仰せになりましたか?」
「婚約者は2年前、ウチに避暑に来ていたハイパー先輩。
ふたりは昨夜婚約したの」
「……ハイパー様のご両親がお見えになると言うことは、エドワーズ侯爵ご夫妻がノックスヒルへ?
モニカお嬢様からは、何も伺ってはおりませんが」