私の全てを盗んで、愛して

「ちょっと気晴らしに休憩、、いいですか?」

ワントーン低くなった声の指示に抗えなかった。

「い、いいですよ。少しくらいなら、、」

ガリっ。

「んっ」

前噛まれてから、何故か自分から吸血を求めている気がした。
これを言ってしまったら、ダメ、、だろうけど。
ー欲が勝ってしまうー

「気持ちよかったぁ?顔緩んでるけど」

「、、、、」

ダメだ。

「波留?」

ダメなのに

「も、もっとして欲しい、、」

もう止めることが出来ないのがわかる。
吸血して欲しい。夕凪に。もっともっとして欲しい。

「お願い、、、」

「っ、、、よーし、じゃあ今日はこれを飲んでください。」

「嫌だ。絶対飲まない」

分かってる。どうせこれをのんだら、吸血したい欲が収まることを。でも私は夕凪に強く吸血して欲しかった。

粘っていると、夕凪は「仕方ないなぁ」といって公演ないに会った水場にいき水を口に含めた。そして私に顔を近づける。

チュ

「、、、、ん!?」

口移しで水と一緒に私に飲ませた。

ゴクッ

咄嗟に私は水と薬のようなものを飲み込んでしまった。

「ちょ、ちょっと!?それはずるい、、、」

「こうするしかもう、止められませんからね」

そういってことを終わらせた。

「波留、今日課題やってないでしょう?俺が教えてあげましょう。俺も家にあがっていいですか?」

私は驚いた。夕凪は勉強を教えれる側の人間だったから。
家は、別にお父さんも居ないしお母さんは歓迎するだろう。まぁ大丈夫か。

「是非、勉強を教えてください」

「では行きましょうか」

私たちは、手を繋いで公園を出た。

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