ナミダ花火


「だ、大地……?」

「ごめんな、鈴華。今までお前を、沢山不安にさせてしまったよな」


大地の、私を抱きしめる手に力がこもる。


「でも学校離れてても俺、鈴華のことを忘れたことなんて一度もなかったよ。ずっとずっと、お前に会いたかった」

「それは、私もだよ。ずっとずっと、大地に会いたかった」


私は、自分の腕を大地の背中にまわす。


「……好きだよ、鈴華」

「私も、大地が好き」


私と大地の唇が合わさったとき、夜空には大輪の花火が光って弾けた。


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