スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
それから食事をして戻ると、人は少なくなっていた。
このパーティーは招待状があれば入退場自由となっているため、お祖母様に挨拶して帰ってしまったのだろう。
「そろそろお開きの時間だね、お祖母様はもう帰宅したみたいだし俺らも帰ろうか」
「えっ、はい」
まだ人が残っているけど大丈夫なのか心配になり和成さんに問うと「うん、大丈夫」と言っていたので大丈夫と信じたい。
何度も主催者側をしている彼が言うんだから間違いはないだろうと思い、私は和成さんのエスコートで会場を後にした。