スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。



「私に、でしょうか?」

「えぇ。ここに娘はあなた一人しか住んでいないし由良乃家には女子はあなた一人よ」

「それは、知ってますけど……でも」

「信じられないのね……だけど、これは私が選んだ中でいいと思った男性よ。本当は三枚ほどはあったわ。あのパーティー以来参加してくださった中から結構釣書をいただいているから」


 パーティー……かぁ

 私は、お祖母様に渡された釣書を広げてみると【大宮 誓斗】と書かれていて、煎茶家という文字に加えて次期家元で旧財閥家子息と書かれている。経歴も結構すごかった……



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