スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
◇デート
あのお見合いから数日経った。
あの日の翌日、私は信じられない思いのまま朝リビングに行くとお祖母様から「大宮さんね、あなたさえ良ければこの話を進めたいそうよ」と言われて現実なんだと実感した。
そして今日は、大宮さんに誘われてお出かけすることになっている。
「亜美、大丈夫かしらこれ……」
「はい、今日もお似合いですよ」
今日の服は、長め丈のレトロで白色の花柄ワンピにライトブルーの腰より上の長さのあるGジャンを着た。髪はポニーテールに両端は編み込みにそれがリボンでまとまっている。
部屋からでて、玄関に行くと大宮さんが待っていた。