スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
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向かったのは、屋敷からこの前テーブル煎茶でお邪魔した大宮邸ではなくて高級で富裕層しか住んでいないと有名なレジデンスだった。
五分ほどで到着したレジデンスの一室はとても広くて、ホテルのスイートルームのような部屋。
「とっても広いですね。すごい」
とても素敵な部屋。だけど、今回はお稽古できないのかな?と少し残念な気持ちになっていると「感激してるところ悪いけど」と大宮さんが声をかける。
「お稽古はちゃんとやるからね」
「え、できるんですか?」
「まぁね。ここ和室もあるんだよ。だから大丈夫」
和室もあるんだ……すごい。次元が違うなぁ