スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。


 今日プロポーズされるとは思ってなくて、言葉が出てこない。嬉しい。


「千愛ちゃん?」

「ありがとうございます、大宮さん」

「結婚、してくれる?」

「……っはい。よろしくお願いします」


 私が頷くと、大宮さんが指輪をつけてくれた。

 そして、取り皿にケーキを切って半分渡してから一緒に食べた。このケーキはとても甘かった。






 
< 91 / 97 >

この作品をシェア

pagetop