スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
そして唇に唇を重ねた。角度を何度も変えて、深く溺れていくように交わしていき、彼の舌が口内に侵入し絡められる。
唾液同士の淫らの音が部屋に響く。だけど、それはとても気持ちよかった。唇が離れると、誓斗さんが私に微笑み頬を両手で包む。
「……千愛ちゃん、愛してる。俺の奥さんになってくれてありがとう」
「誓斗さん。……こちらこそありがとうございます。ずっと、想ってくれて。愛してます」
私は片手で彼の頬に触れる。そして、お互いどちらからというわけでは無いが唇を重ねた。
END.