白虎くんは黒猫ちゃんに弱いらしい
───でも、それは今の雷明くんではない。
だって…フリーって言ってたし…。
「だからぁ〜、もう虎白君には近づかないでほしいのぉ〜!障・害・物さん♪」
イヤ…。離れたくない…!!
「………イヤ…です。」
私は勇気を振り絞って言った。
「は?」
ビクッ
そしたら、女の子の声が1オクターブ下がった。
「だっ、だからッ…イヤです…!!私は雷明くんと離れたくない!!!」
「は?まじでそれ言ってんの?…そう言えばぁ…、この前ぇ〜『最近付きまとってくる地味女が鬱陶しい…。もう飽きたし、そろそろ捨てるわw』って連絡がぁ〜あったんだけどぉ〜、もしかしてアンタァw??」
そ…んな…。
私…、鬱陶しいって思われてた…?