【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁
◇ ◇ ◇
その日以降、レオは律儀に裏口に私を迎えに来るようになった。
王都竜騎士団第一師団の師団長であるレオは絶対に忙しい。それなのに、なぜそこまでして私を迎えに来るのかと、困惑してしまう。
レオから私を連れて行きたいところがあると言われたのは、そんなある日のことだった。
「わあ、これは竜?」
案内された場所で、初めて間近で見るその生き物に私はただただ圧倒される。青みを帯びた銀色の竜は、3メートル近い高さがあり、馬よりもずっと大きかった。
「ギル。この人がエレンだよ。俺の大切な人」
レオが竜に呼びかけると、その竜は私の顔に頭を寄せて匂いを嗅ぐような仕草を見せる。そして、鼻先を頬に擦り付けてきた。
「わわっ」
「エレンのこと、気に入ったみたいだ。ギルって名前なんだ。頭を撫でてあげて」
「こう?」
私はおずおずと、その竜の頭を撫でる。すると、竜は気持ちよさそうに目を瞑った。
「可愛い……」
上空を飛ぶ竜騎士の竜を地上から見ると、とても雄々しく見える。竜がこんなに人なつっこくて可愛い生き物だなんて知らなかった。
「竜騎士が乗る竜達は、卵のときから人が育てて飼い慣らしているからね。野生の竜に会うと、大変だよ」
「あ、そうよね」
私はハッとする。
その日以降、レオは律儀に裏口に私を迎えに来るようになった。
王都竜騎士団第一師団の師団長であるレオは絶対に忙しい。それなのに、なぜそこまでして私を迎えに来るのかと、困惑してしまう。
レオから私を連れて行きたいところがあると言われたのは、そんなある日のことだった。
「わあ、これは竜?」
案内された場所で、初めて間近で見るその生き物に私はただただ圧倒される。青みを帯びた銀色の竜は、3メートル近い高さがあり、馬よりもずっと大きかった。
「ギル。この人がエレンだよ。俺の大切な人」
レオが竜に呼びかけると、その竜は私の顔に頭を寄せて匂いを嗅ぐような仕草を見せる。そして、鼻先を頬に擦り付けてきた。
「わわっ」
「エレンのこと、気に入ったみたいだ。ギルって名前なんだ。頭を撫でてあげて」
「こう?」
私はおずおずと、その竜の頭を撫でる。すると、竜は気持ちよさそうに目を瞑った。
「可愛い……」
上空を飛ぶ竜騎士の竜を地上から見ると、とても雄々しく見える。竜がこんなに人なつっこくて可愛い生き物だなんて知らなかった。
「竜騎士が乗る竜達は、卵のときから人が育てて飼い慣らしているからね。野生の竜に会うと、大変だよ」
「あ、そうよね」
私はハッとする。