【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁
頷く私に、レオははにかむような笑みを見せる。
そんな私達だけど、頻繁にやりとりしていた手紙は徐々に減ってきて──。
7年前にぱったりと途絶えた。
「あれから10年か。もう私のことなんて、忘れちゃったんだろうな……」
口から漏れた言葉は、シーンとした部屋に溶けて消えた。
◇ ◇ ◇
その手紙が届いたのは、そんなある日のことだった。
王宮図書館のカウンターに座って事務仕事をしていると、王宮内で文官をしている幼なじみのステラがやって来た。
「やっぽー、エレン。これ、どうぞ」
「私に?」
誰だろうと思って差出人を見ると、『ヴァレリオ=ボローニ』の文字が。
懐かしい名前に、ドキンと胸が跳ねる。
(7年も音信不通だったのになんで今頃?)
訝しく思いながらも中身を見ると、中には叙爵式と祝賀会の案内が入っていた。
そんな私達だけど、頻繁にやりとりしていた手紙は徐々に減ってきて──。
7年前にぱったりと途絶えた。
「あれから10年か。もう私のことなんて、忘れちゃったんだろうな……」
口から漏れた言葉は、シーンとした部屋に溶けて消えた。
◇ ◇ ◇
その手紙が届いたのは、そんなある日のことだった。
王宮図書館のカウンターに座って事務仕事をしていると、王宮内で文官をしている幼なじみのステラがやって来た。
「やっぽー、エレン。これ、どうぞ」
「私に?」
誰だろうと思って差出人を見ると、『ヴァレリオ=ボローニ』の文字が。
懐かしい名前に、ドキンと胸が跳ねる。
(7年も音信不通だったのになんで今頃?)
訝しく思いながらも中身を見ると、中には叙爵式と祝賀会の案内が入っていた。