【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁
『エレンへ
連絡が遅くなってすまない。
今度の人事異動で、王都竜騎士団に団長として着任するため王都に戻ることになった。
また、次の叙勲式では魔法伯の爵位を賜る予定だ。叙爵式典と祝賀会に同席してほしい。
レオ』
(婚約していること、覚えていたんだ)
まず、そのことにびっくりした。
「やっと戻ってきてくれて、よかったね」
レオと私の関係を知る数少ない友人であるステラは笑顔を見せる。
「うーん……」
レオは10年の間に首席で魔法学校を卒業して、難関の竜騎士団に入団した。その後もめざましい活躍を遂げ、先の魔獣討伐での功績で『英雄竜騎士』と呼ばれるまでになった。
かたや、レガーノ子爵家はレオがキエル魔法学校に入学して程なくして手を出した事業に大失敗して、没落の一途を辿った。既に魔法石鉱山は手放し、今や爵位を手放すかぎりぎりの実家に、私は仕送りする日々だ。
(いつの間にか、遠い人になっちゃったな)
「エレン?」
連絡が遅くなってすまない。
今度の人事異動で、王都竜騎士団に団長として着任するため王都に戻ることになった。
また、次の叙勲式では魔法伯の爵位を賜る予定だ。叙爵式典と祝賀会に同席してほしい。
レオ』
(婚約していること、覚えていたんだ)
まず、そのことにびっくりした。
「やっと戻ってきてくれて、よかったね」
レオと私の関係を知る数少ない友人であるステラは笑顔を見せる。
「うーん……」
レオは10年の間に首席で魔法学校を卒業して、難関の竜騎士団に入団した。その後もめざましい活躍を遂げ、先の魔獣討伐での功績で『英雄竜騎士』と呼ばれるまでになった。
かたや、レガーノ子爵家はレオがキエル魔法学校に入学して程なくして手を出した事業に大失敗して、没落の一途を辿った。既に魔法石鉱山は手放し、今や爵位を手放すかぎりぎりの実家に、私は仕送りする日々だ。
(いつの間にか、遠い人になっちゃったな)
「エレン?」