ＬＥ ＣＩＥＬ ＢＲＩＬＬＡＮＴ 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜

「あのお店は三人のものだわ」

「店を維持するためならそんなこと言ってられないだろう。純麗さんにも来てもらってるんだし」

「中清水さんは優秀だもの」

「そういう問題じゃなくない？」

「そういう問題よ」

「掃除のこともさ、藍ちゃんが言ってたけど、あれ、三人でやるって言ったのにお前が一人でやるって突っぱねてああなったじゃん」

「何がいけないの」

「ネットサイトの管理も一人で大変だろう。維持管理、情報更新、メールチェック、注文のチェック、質問来てたら返して、ネット販売の情報も管理して、商品サイトに載せる写真も自分で撮ってコメント考えて載せて毎日SNSで情報発信して、それで店頭の接客まで」

「それが私の仕事だわ」

「お前、がんばりすぎなんだよ。少し休めって」

「嫌よ」

「じゃあもう少し彼女に優しくしてやれ」

「あなた、あの人のこと好きなの」

「そういう話じゃないだろ」

　直哉が少なからず動揺するのを見て、瑠璃は眉をあげた。