LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
「ただいまー」
従業員用の入り口から直哉が入って来る。
「――今度は何」
もめている様子の二人に、不機嫌そうに言う直哉。
「この人はお客様のカメオを盗んだの!」
「違います」
信じてもらえない。きっと。
仲の良い三人と私では、まるで違う。
どうせ辞めるつもりだったのだ。泥棒の濡れ衣をきたところで。
「ちょっと待ってくれる? 瑶煌は?」
「接客中。リフォーム受付で」
と瑠璃が答えたとき、ちょうど瑶煌が戻って来た。
すぐに瑠璃が瑶煌に報告する。瑶煌は驚いて藍を見る。瑶煌の視線が藍に突き刺さる。
「私はやってません。でも信じてくれなくていいです。辞めます」
藍の言葉に、さらに瑶煌は驚く。
「逃げる気!? 窃盗よ、警察を呼ぶべきよ!」
「落ち着いて」
瑶煌は渋い顔をして瑠璃を見る。
「お客様はどうしたの」
直哉が聞く。
「終わって、先ほど帰られた」
見送り、ドアのカギを閉めて、水を飲みに行こうとしたときにこの騒動に出くわしたのだ。
従業員用の入り口から直哉が入って来る。
「――今度は何」
もめている様子の二人に、不機嫌そうに言う直哉。
「この人はお客様のカメオを盗んだの!」
「違います」
信じてもらえない。きっと。
仲の良い三人と私では、まるで違う。
どうせ辞めるつもりだったのだ。泥棒の濡れ衣をきたところで。
「ちょっと待ってくれる? 瑶煌は?」
「接客中。リフォーム受付で」
と瑠璃が答えたとき、ちょうど瑶煌が戻って来た。
すぐに瑠璃が瑶煌に報告する。瑶煌は驚いて藍を見る。瑶煌の視線が藍に突き刺さる。
「私はやってません。でも信じてくれなくていいです。辞めます」
藍の言葉に、さらに瑶煌は驚く。
「逃げる気!? 窃盗よ、警察を呼ぶべきよ!」
「落ち着いて」
瑶煌は渋い顔をして瑠璃を見る。
「お客様はどうしたの」
直哉が聞く。
「終わって、先ほど帰られた」
見送り、ドアのカギを閉めて、水を飲みに行こうとしたときにこの騒動に出くわしたのだ。