LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
瑶煌はしばらく腕を組み、考えている。
藍は呆然としてそれを見ていた。なんの時間だかわからなくなってくる。
やがて、言い合いに疲れた直哉と瑠璃が口を閉じたとき。
「――信じる」
瑶煌が言い、三人は驚愕の目を向けた。
「正気かよ」
直哉は軽蔑するように瑶煌を見た。
「全員やってないなら一人で歩いてロッカーに入ったのかよ」
「落ち着け、そういう意味じゃない」
「それなら、なんだよ。庇う必要ある? 信じるってより、逃げてるだけだろ」
直哉が皮肉な笑みを浮かべた。瑶煌がたじろぐ。
「瑠璃も信じたい、藍ちゃんも信じたい、純麗さんも俺も信じたい。だから誰も悪くないことにすればいい、ってか。昨日だって二人はもめてたし、どう考えても瑠璃でしょ」
「違うってば! ずっと一緒にやってきたのに、どうして私を疑うの?」
「どうして疑われないと思ったの? さっきも言ったよね。今まで何やってきた? 瑠璃は自分を見れてないね。瑶煌は工房にこもりっきりで、何も見てない。見ようとしてない」
いつにない直哉の冷たい口調に、瑠璃は絶句した。
藍は呆然としてそれを見ていた。なんの時間だかわからなくなってくる。
やがて、言い合いに疲れた直哉と瑠璃が口を閉じたとき。
「――信じる」
瑶煌が言い、三人は驚愕の目を向けた。
「正気かよ」
直哉は軽蔑するように瑶煌を見た。
「全員やってないなら一人で歩いてロッカーに入ったのかよ」
「落ち着け、そういう意味じゃない」
「それなら、なんだよ。庇う必要ある? 信じるってより、逃げてるだけだろ」
直哉が皮肉な笑みを浮かべた。瑶煌がたじろぐ。
「瑠璃も信じたい、藍ちゃんも信じたい、純麗さんも俺も信じたい。だから誰も悪くないことにすればいい、ってか。昨日だって二人はもめてたし、どう考えても瑠璃でしょ」
「違うってば! ずっと一緒にやってきたのに、どうして私を疑うの?」
「どうして疑われないと思ったの? さっきも言ったよね。今まで何やってきた? 瑠璃は自分を見れてないね。瑶煌は工房にこもりっきりで、何も見てない。見ようとしてない」
いつにない直哉の冷たい口調に、瑠璃は絶句した。