LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
3 接客禁止
開店後、藍は暇を持て余していた。
瑠璃は藍に接客しないように命じた。
「まだ慣れなくて何もわからないでしょ? 話しかけられても答えちゃダメよ」
勤務先でそんな指示をうけるのは、初めてだった。大学時代のバイトでも派遣先でも、普通は先輩や指導係がきちんと教えてくれるのに。
はい、と返事をしたものの、納得はいかない。
その後の瑠璃からの指示はない。何かやることはないかと聞いたら、何もないと言われてしまった。
瑠璃はノートパソコンで何かの作業をしている。
たまに店をのぞきに来る客は、すべて瑠璃が相手をした。藍はやることもなく、ただただ立っていた。不自然にならないように瑠璃の接客を学ぼうと聞き耳を立てながら。
昼休みを交代でとったあとも、客はなかなか来店しなかった。
駅から近いのに、平日の昼間って、こんなにお客さん来ないんだ。商店街も近いのに。
妙に感心してしまう。が、暇は苦痛だ。
瑠璃は藍に接客しないように命じた。
「まだ慣れなくて何もわからないでしょ? 話しかけられても答えちゃダメよ」
勤務先でそんな指示をうけるのは、初めてだった。大学時代のバイトでも派遣先でも、普通は先輩や指導係がきちんと教えてくれるのに。
はい、と返事をしたものの、納得はいかない。
その後の瑠璃からの指示はない。何かやることはないかと聞いたら、何もないと言われてしまった。
瑠璃はノートパソコンで何かの作業をしている。
たまに店をのぞきに来る客は、すべて瑠璃が相手をした。藍はやることもなく、ただただ立っていた。不自然にならないように瑠璃の接客を学ぼうと聞き耳を立てながら。
昼休みを交代でとったあとも、客はなかなか来店しなかった。
駅から近いのに、平日の昼間って、こんなにお客さん来ないんだ。商店街も近いのに。
妙に感心してしまう。が、暇は苦痛だ。