LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
瑶煌に電話する。
入社当時に連絡先は教えられていた。
初めて電話する。こんなことで連絡することになるとは思っても見なかった。
短いコールで瑶煌はすぐに電話に出た。
「店長、日長さんが」
それだけで瑶煌には通じた。
「俺のところにも連絡が来た。今探している」
「私にもできることはありませんか!?」
藍が言うと、瑶煌は黙った。迷うような気配がスマホ越しに伝わる。
「日長さんが心配です。何かさせてください」
藍が言い募ると、じゃあお店に来て、と彼は言った。
「店で落ち合おう」
藍は了承して通話を切った。
すぐにカーディガンを羽織ってバッグを掴み、スニーカーを履いてとびだす。
普段着のよれたTシャツにジーンズというかっこうだが、気にしてはいられない。
電車に飛び乗り、駅に着いたらいっきに店まで走った。
街灯があるのに、やけに道が暗く見えた。
運動不足で急に走ったから心臓が痛い。背中も肩もあちこちが痛い。
だが、立ち止まって休む余裕などなかった。
入社当時に連絡先は教えられていた。
初めて電話する。こんなことで連絡することになるとは思っても見なかった。
短いコールで瑶煌はすぐに電話に出た。
「店長、日長さんが」
それだけで瑶煌には通じた。
「俺のところにも連絡が来た。今探している」
「私にもできることはありませんか!?」
藍が言うと、瑶煌は黙った。迷うような気配がスマホ越しに伝わる。
「日長さんが心配です。何かさせてください」
藍が言い募ると、じゃあお店に来て、と彼は言った。
「店で落ち合おう」
藍は了承して通話を切った。
すぐにカーディガンを羽織ってバッグを掴み、スニーカーを履いてとびだす。
普段着のよれたTシャツにジーンズというかっこうだが、気にしてはいられない。
電車に飛び乗り、駅に着いたらいっきに店まで走った。
街灯があるのに、やけに道が暗く見えた。
運動不足で急に走ったから心臓が痛い。背中も肩もあちこちが痛い。
だが、立ち止まって休む余裕などなかった。