LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
その後ろ姿を見送ってから、瑠璃は言った。
「なんであんな素人を雇ったの? 経験者の応募だってあったのに。私は反対したのに」
「将来性を考えてのことだ」
「将来性ねえ……あるように感じないけど」
「誰だって初心者の時代があるだろう。瑠璃だって前の会社では入社した直後からエキスパートだったわけじゃない」
「私は入社前から努力していたわ」
「そうやって否定ばかりしないで。彼女とうまくやれれば瑠璃のいいところがもっと人に認められるようになるよ」
言われた瑠璃はむっとした。瑶煌はかまわずガラスの破片を拾っている。
「ぞうきんをもってくるわ」
瑠璃はイライラを隠そうともせず言った。
「なんであんな素人を雇ったの? 経験者の応募だってあったのに。私は反対したのに」
「将来性を考えてのことだ」
「将来性ねえ……あるように感じないけど」
「誰だって初心者の時代があるだろう。瑠璃だって前の会社では入社した直後からエキスパートだったわけじゃない」
「私は入社前から努力していたわ」
「そうやって否定ばかりしないで。彼女とうまくやれれば瑠璃のいいところがもっと人に認められるようになるよ」
言われた瑠璃はむっとした。瑶煌はかまわずガラスの破片を拾っている。
「ぞうきんをもってくるわ」
瑠璃はイライラを隠そうともせず言った。