LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
 藍は自分の目を疑った。

 いるはずのない人がいる。彼は藍を見つけると、小走りに駆け寄って来た。

「良かった。間に合った」

 彼は言った。

 柔らかい笑顔が藍を包む。

「月石くん……。月石くんだよね?」

「やっと思い出してくれた」

 うれしそうに瑶煌が目を細める。

「ブルースカイスーン」

 思わず藍は言った。

「そう、ブルースカイストーン」

「気づいてたの? どうして教えてくれなかったの?」

 ずっと会いたいと思っていたのに。

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