LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
 瑠璃は思わず瑶煌の横顔に見とれてしまう。

 視線に気づいたのか、彼が振り返った。

「どうかした?」

「い、いえ」

 慌てて顔を伏せる。

「あ……茅野さん」

 瑶煌に名前を呼ばれ、顔を上げる。

「どう? お店にはなれた?」

「いえ、まだ……」

「そうか、まだ二日目だったね」

「はい」

 顔をあげると優しい微笑みがそこにはあって、瑠璃は視線をどこにおいたらいいのかわからなくなり、また顔を伏せた。

「仕事、やっていけそう?」

「が、がんばります」

「無理しないで。何か困ったことがあればすぐ言ってほしい」

 店長と二人だと緊張して困ります。

 と言いたいが、言えるわけがない。
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