LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
うーん、と伸びをしてから、バッグから小さな布袋を取り出した。ベルベット調の小さな巾着だ。中に入っていたアクアマリンを取り出し、眺める。
アクアマリンとは言っても、ジュエリーショップで売られているような美しい透明の石ではない。パワーストーンのお店で売られているような不透明で白みを帯びた石で、雫型にカットされていた。
彼女の手に持つそれは、本来はペンダントだった。石に開けられた穴に金具が通されていたが、今はそれが壊れてはずれてしまい、使えない。
子どものころ、友達にもらったものだ。お守り代わりにずっと持っている。引っ越して以来は音信不通だから、なおさら大事にしていた。
何か迷うことや困ったことがあると、石に相談したり愚痴を語ったりした。そうすると、不思議と石が励ましてくれるような気がした。
アクアマリンとは言っても、ジュエリーショップで売られているような美しい透明の石ではない。パワーストーンのお店で売られているような不透明で白みを帯びた石で、雫型にカットされていた。
彼女の手に持つそれは、本来はペンダントだった。石に開けられた穴に金具が通されていたが、今はそれが壊れてはずれてしまい、使えない。
子どものころ、友達にもらったものだ。お守り代わりにずっと持っている。引っ越して以来は音信不通だから、なおさら大事にしていた。
何か迷うことや困ったことがあると、石に相談したり愚痴を語ったりした。そうすると、不思議と石が励ましてくれるような気がした。