LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
「履歴書を見て即決だったよ。もちろん、最終的には面接で決めたわけだけどね」
「そうなんですか」
それしか答えられない。履歴書は普通だったし、面接では店長はあまりしゃべらなかった。
「瑠璃はさ、前の会社でもちょっと周りともめてね。仕事にまっすぐっていうか、一生懸命で周りが見えなくて。瑠璃に聞いても大丈夫っていうだけで、本当に大丈夫なのかな、って思っちゃって。あ、仲間を信頼してないってことじゃないよ」
「優しいんですね、日長さん」
「いやあ、そんなでもないよ」
直哉はうれしそうに目を細めた。
「瑶煌は忙しくて工房にひきこもりでしょ? お客さんの依頼がいっぱいだから大変なのもわかるけど。もうちょっと店に出てって言ってるけど、仕事に集中しちゃうタイプでさ。しかも工房が防音きいてるから、すごく集中して作業しちゃうみたい」
「そうなんですね」
「工房の一部をガラスにするべきだったな、って俺は今でも思うんだけど。男性がいるってわかるほうが防犯にもなるしね」
「そしたら、店内から工房が見えますよね。おもしろそう。作業を見たいっていうお客さんけっこういらっしゃると思います」
そう言う藍も、見てみたい。
「だよね。瑠璃が反対してさ。うるさい音がもれるのが嫌だって」
それからは直哉はいろんな雑談をふり、藍の緊張をさらに解きほぐしていった。藍は自分でも彼に気を許していくのを感じていた。
「そうなんですか」
それしか答えられない。履歴書は普通だったし、面接では店長はあまりしゃべらなかった。
「瑠璃はさ、前の会社でもちょっと周りともめてね。仕事にまっすぐっていうか、一生懸命で周りが見えなくて。瑠璃に聞いても大丈夫っていうだけで、本当に大丈夫なのかな、って思っちゃって。あ、仲間を信頼してないってことじゃないよ」
「優しいんですね、日長さん」
「いやあ、そんなでもないよ」
直哉はうれしそうに目を細めた。
「瑶煌は忙しくて工房にひきこもりでしょ? お客さんの依頼がいっぱいだから大変なのもわかるけど。もうちょっと店に出てって言ってるけど、仕事に集中しちゃうタイプでさ。しかも工房が防音きいてるから、すごく集中して作業しちゃうみたい」
「そうなんですね」
「工房の一部をガラスにするべきだったな、って俺は今でも思うんだけど。男性がいるってわかるほうが防犯にもなるしね」
「そしたら、店内から工房が見えますよね。おもしろそう。作業を見たいっていうお客さんけっこういらっしゃると思います」
そう言う藍も、見てみたい。
「だよね。瑠璃が反対してさ。うるさい音がもれるのが嫌だって」
それからは直哉はいろんな雑談をふり、藍の緊張をさらに解きほぐしていった。藍は自分でも彼に気を許していくのを感じていた。