LE CIEL BRILLANT 〜無職29歳、未経験の仕事に挑戦したらジュエリーデザイナーにこっそり溺愛されてました〜
「そうそう。そこで瑶煌はデザイナー、俺はバイヤー見習い、瑠璃は優秀な販売員でね。瑶煌が独立するってときにくっついて来たんだ」
「給料減るのにな」
苦笑して、瑶煌が言う。
「素直にありがとうって言えよ」
「――感謝してる」
「藍ちゃん、こいつこんなやつだけど見放さないでね」
「は、はい」
思わず返事をしてしまう。下の名前でよばれ、どきりとした。
「うちのお店は『人を幸せにするジュエリーを作る、売る』のがコンセプトでさ。瑶煌が決めたんだけど、それ忘れないでね」
「はい。確かにジュエリーって人を幸せにしますね」
選んでいるとき、買うときの客のきらきらした笑顔、満足そうな笑み。働き出して数日だが、それでもお客さんがうれしいと自分もうれしいという気持ちにはなっていた。
「特にうちはさ、リフォーム、修理、オリジナルデザインの制作までやってるから覚えること多いけど」
「え、私も作るんですか?」
「ごめん、そういう意味じゃなくて、受付する内容が多いってこと」
「そういう意味ですね」
勘違いした自分が恥ずかしくなる。今からでも穴掘って埋まりたい。
「給料減るのにな」
苦笑して、瑶煌が言う。
「素直にありがとうって言えよ」
「――感謝してる」
「藍ちゃん、こいつこんなやつだけど見放さないでね」
「は、はい」
思わず返事をしてしまう。下の名前でよばれ、どきりとした。
「うちのお店は『人を幸せにするジュエリーを作る、売る』のがコンセプトでさ。瑶煌が決めたんだけど、それ忘れないでね」
「はい。確かにジュエリーって人を幸せにしますね」
選んでいるとき、買うときの客のきらきらした笑顔、満足そうな笑み。働き出して数日だが、それでもお客さんがうれしいと自分もうれしいという気持ちにはなっていた。
「特にうちはさ、リフォーム、修理、オリジナルデザインの制作までやってるから覚えること多いけど」
「え、私も作るんですか?」
「ごめん、そういう意味じゃなくて、受付する内容が多いってこと」
「そういう意味ですね」
勘違いした自分が恥ずかしくなる。今からでも穴掘って埋まりたい。