推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
「いや。確かにシンシアの言うことには、一理あるね。迫害されているとしても、完全に無視して懸命に勉学に励んでいる彼は、確かに人間性と言う部分ではとても優れている」
「そうでしょう? だから、私が彼を好きでも、別に良いと思うの。ディミトリ様に流れる血について、忌まわしいと思う人も多いかもしれないけど……それは彼のせいじゃないわ。外見も中身も好意的に見られるなら、私は彼を好きになることを止めれないと思う」
「……リズウィン本人が何かを仕出かした訳でもないというのに、生まれた種族で差別されることは、本来ならばあってはならない。種族が同一であろうが、違う個体ならば持つ思想は違って当たり前だよね。種族全体を一括りにして判断するのは、自分こそが正しいと驕り高ぶった人間がする愚行の一つだ」
「ほら……! ヒューだって、そう思うでしょう?」
ダークエルフの血を受け継ぐだけのディミトリが、それだけで判断されるなんて絶対おかしい。転生者である私は、現代的なボーダレスな考え方を持っている。人種差別の問題にも、自分なりの意見があるのだ。
「そうでしょう? だから、私が彼を好きでも、別に良いと思うの。ディミトリ様に流れる血について、忌まわしいと思う人も多いかもしれないけど……それは彼のせいじゃないわ。外見も中身も好意的に見られるなら、私は彼を好きになることを止めれないと思う」
「……リズウィン本人が何かを仕出かした訳でもないというのに、生まれた種族で差別されることは、本来ならばあってはならない。種族が同一であろうが、違う個体ならば持つ思想は違って当たり前だよね。種族全体を一括りにして判断するのは、自分こそが正しいと驕り高ぶった人間がする愚行の一つだ」
「ほら……! ヒューだって、そう思うでしょう?」
ダークエルフの血を受け継ぐだけのディミトリが、それだけで判断されるなんて絶対おかしい。転生者である私は、現代的なボーダレスな考え方を持っている。人種差別の問題にも、自分なりの意見があるのだ。