推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
「ふふ。ありがとう。ヒューの友人特典って、本当に良いことばかりだね」

 すごく頭が良くて少しだけ変わっているヒューは、前世の記憶を持っている私とは、なんだかウマが合うんだけど同世代の子たちとはあまり合わないみたいだった。

 だから、孤独を感じていた彼は初めての友人である私にそう言って貰えて嬉しかったのか照れたようにはにかんだ。

 けど、私は引越しはしないんだよ……ヒュー。それは、違うの。私にとっても大事な友人の貴方に、嘘をついてごめんね。

 私はこの小説の世界で……序盤で死んでしまう、モブキャラなんだ。

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