推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
「うん……俺はシンシアの言うことなら、わかりやすい嘘を言われても……それを事実だと思おうと思うくらい……君が好きなんだ。何でも信じるから。何でも言えば良いよ」

「……本当に?」

 ディミトリって、そうだった。度重なる不幸で闇堕ちしても、多くの手下にも懐の大きさで慕われるんだった。そういうところも……好きだけど。

 私は目の前で恥ずかしそうに微笑んで頷く彼が、どんな理由も超越してしまうくらいに世界で一番に好きなんだ。


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